伯桜鵬3連勝「師匠にほめてもらいたいという思いがある。うれしい」宮城野親方のほめ言葉に喜びしみじみ
「大相撲春場所・3日目」(12日、エディオンアリーナ大阪)
再十両の伯桜鵬(宮城野)が勇磨(阿武松)を寄り切り、初日から3連勝とした。左四つで胸が合う長い相撲になり、相手が巻き替えに来た瞬間を逃さずに出て、俵を割らせた。
3連勝には「勝っているのはいいことかな」と納得顔。前日に指導を受けていた立ち合いも、この日は問題なく「しっかり(手を)つくことを意識しました」と振り返った。
前日は39歳の誕生日を迎えた宮城野親方(元横綱白鵬)を弟子たちで祝福。自身も白星を贈った。「師匠の誕生日に勝てたのはよかった。いつも勝ったらおめでとうと言ってくださる。もちろん勝ちたい思いは強いけど、師匠にほめてもらいたいという思いがある。お言葉をもらってうれしい」。元幕内北青鵬の暴行問題で閉鎖が検討される部屋の先行きが不透明な中、しみじみと“師匠孝行”ができた喜びを口にした。
宮城野部屋の師匠代行を務める玉垣親方(元小結智乃花)は、協会側に伊勢ケ浜一門の案を提出している部屋の処遇については「動きは何もないですよ」と説明。部屋頭として奮闘する伯桜鵬を「疲れもたまっているし、精神的にも目いっぱいだと思う。相当キツそう」と気遣いながら、結果を残す姿に「集中していましたね。大したもの」と称賛を惜しまなかった。