再起の伊藤美誠、平野美宇に逆転勝利「頭フル回転した」3度マッチポイントしのぐ執念 五輪争い決着後初の“みうみま”対決制し8強

 「卓球・WTTシンガポール・スマッシュ」(14日、シンガポール)

 女子シングルス3回戦が行われ、世界ランク12位で東京五輪メダリストの伊藤美誠(23)=スターツ=は、同18位でパリ五輪代表の平野美宇(23)=に3-2で逆転勝ちし、8強入りした。国際舞台では1年9カ月ぶりで、パリ五輪代表争い決着後初となった“みうみま”対決は、世界ランク1位を目標に再起した伊藤に軍配。準々決勝では世界ランク3位の王曼昱(中国)と対戦する見込みとなった。

 世界トップ級が集うビッグマッチで、昨年11月の全農カップ大阪大会で対戦して以来、4カ月ぶりの盟友対決が実現した。積極的に攻撃を仕掛ける伊藤と、相手のミスを誘う平野が、互いに裏をかき合うハイレベルな打ち合いを見せて白熱。伊藤は第1ゲームを11-8で先取した後、第2ゲームは10-12、第3ゲームは7-11で落とした。第4ゲームも8-10とマッチポイントを握られたものの、決勝点を3度しのぐ執念を見せて16-14で奪取。フルゲームに持ち込むと、最終ゲームは11-1で圧倒し、劇的な逆転勝ちを果たした。

 伊藤はコートインタビューで「4ゲーム目に挽回して勝つことができて、(状況を)リフレッシュして5ゲーム目に臨めた。4ゲーム目を挽回できたのが良かった」と振り返り、「(幼少期からの盟友対決で)最近は(パリ五輪代表選考の)国内選考会がたくさんあって、平野選手と私が一番対戦していて、やっぱりお互い知った仲なので、何か一つでも(相手を)崩せたらと頭をフル回転して頑張りました」と語った。

 両者は1月の全日本選手権では直接対決はなく、8強まで進んだ平野がパリ五輪切符を獲得。一方、3大会連続の五輪出場を逃した伊藤は、失意を乗り越えて「世界ランク1位を目指す」と明言し、再起を果たしていた。

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