「大相撲春場所・５日目」（１４日、エディオンアリーナ大阪）

　前頭王鵬が初顔合わせの横綱照ノ富士を寄り切りで破り、初の金星を挙げた。立ち合いから横綱を突き放し、のど輪で押し込んで寄り切った。

　真正面からぶつかり、攻め続けた取口とともに、ファンの心をつかんだのはその初々しいインタビュー。ＮＨＫでの中継では「突き放して離れて相撲を取りたかったが全然覚えてない」と言いながらも、ＶＴＲで確認した自身の相撲には「しっかり攻められていたので勝機はあったかなと思います」と納得の表情を浮かべた。

　初めての横綱戦は「朝からすごくいい緊張感でいられて。すごく気分がいいですね」とさわやかに振り返り「しっかりきょうみたいな相撲を続けられるように、頑張れたらいい」と６日目以降を見据えた。

　ＳＮＳ上では「横綱初挑戦と思えぬベテラン感と緊張感で初金星おめでとうございます」「王鵬よく頑張った！！」「初の結びで金星すごすぎる」などと祝福や内容をたたえる投稿と同時に「インタビュー、かわいい」「王鵬いい顔してた。風呂上がりみたいに整ってる脱力した表情　おめ」という声も。若さあふれる２４歳にハートをつかまれたファンが多かったようだ。