照ノ富士ピンチ 2日連続の金星配給で序盤3敗は横綱昇進後初 浅香山審判長「今日も防戦一方」
「大相撲春場所・5日目」(14日、エディオンアリーナ大阪)
平幕王鵬が初の結び、初の横綱戦で照ノ富士を寄り切りで撃破した。昭和の大横綱の祖父・大鵬、父の元関脇貴闘力に続く、親子三代金星は史上初となった。
照ノ富士がピンチに陥った。王鵬の攻勢に手を焼き、強引な左からの小手投げも不発。あっさりと土俵を割った。2日連続の金星配給は、昨年名古屋場所以来3度目。過去2度は休場に追い込まれた。不戦敗を含まず序盤5日間で3敗したのは、横綱昇進後初。顔を紅潮させて引き揚げてきた支度部屋では、付け人が即座に取材を断った。
幕内後半戦の浅香山審判長(元大関魁皇)は「しっかり当たれていない。それで受け身の相撲になっている。思うように攻めていない。今日も防戦一方だった」と敗因を指摘。両膝や腰など満身創痍(そうい)の横綱を「ギリギリのところでやっている。大変だと思う」と心配した。