福原愛さん 元夫との和解成立を発表「これからは江さんと協力して子供を育てていきたい」 長男を引き渡す 冒頭挨拶後、即退席

 卓球女子で五輪メダリストの福原愛さん(35)が15日、都内の日本外国人特派員協会で会見し、4歳の長男の親権を巡って元夫で台湾の卓球選手だった江宏傑氏との和解が成立したことを発表した。

 紺のジャケット姿で登壇した福原さんは冒頭「この度は私のことで皆さまにご心配、ご迷惑をおかけしてしまい、大変申し訳なく思っております。江さんと和解いたしましたので、この場をお借りして皆様にご報告させていただきます。これからは江さんと協力して子供を育てていきたいと思っております。皆様にはどうか温かく見守っていただければ幸いです」と、説明した。この挨拶後に会見場を後にした。

 福原さんは16年リオデジャネイロ五輪後に江氏と結婚。17年に長女、19年に長男を出産したが、21年7月に離婚を発表した。長男を巡っては、昨年7月に江氏が日本で会見し、22年7月に福原さんに一時的に引き渡した長男と連絡がつかなくなっている問題で東京家裁から福原さん側に引き渡しを命じる保全命令が出たことを公表。それでも応じない場合は未成年者誘拐罪で刑事告訴することを示唆した。福原さん側は声明を出し、保全命令について「あくまで一審の裁判であり、最終的に判断はされていない」と反論。江氏が会見したことについて「子供に対する家庭内暴力の一種」、「子供を守る配慮が欠けている」と批判していた。

 会見には江氏側の大渕愛子弁護士、台湾の許聖波弁護士、福原さん側の押久保正人弁護士、酒井奈緒弁護士が出席した。

 大渕弁護士によると、江氏は前回の会見後、強制執行の申し立てを行ったが、調査で福原さんと長男が中国に渡っており、強制執行はできず。福原さん側は審判に対して抗告を行ったが、昨年12月に却下された。その後、福原さん側は最高裁判所に特別抗告、江氏は刑事告訴し受理されたという。

 問題が長期化する中で、刑事事件の代理人から大渕弁護士側に和解の打診があり、協議を重ね、長男を江氏に引き渡す内容を中心とする和解が成立したという。大渕弁護士は江氏に監護権があるとした上で、「今後、双方協力して育てていくという内容になっている」と語った。

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