大関霧島が6敗目 昨年Vの春場所で負け越しの危機 浅香山審判長「体はどこも悪くないようにみえるが、元気がない」

 「大相撲春場所・8日目」(17日、エディオンアリーナ大阪)

 大関霧島(陸奥)が平幕翔猿(追手風)に寄り切りで敗れて6敗目(2勝)を喫した。うるさい翔猿を警戒して突っ張りから右四つに組み止めたが、相手に頭をつけられて苦しい体勢。つかんだ左上手がやや肩越しで翔猿に右を深く差し込まれると、力なく後退してそのまま寄り切られた。取組後の支度部屋では無言だった。

 土俵下で見届けた浅香山審判長(元大関魁皇)は「途中までは攻めていたけど、そこから攻めきれなかった。体はどこも悪くないようにみえるが、元気がないですね。もう気持ちを切り替えていくしかない」と奮起を促した。8日目は豊昇龍、貴景勝、琴ノ若の3大関が勝って、いずれも2敗を守っただけに、霧島の不振ぶりがよけいに際立っていた。

 霧島は初日の阿炎戦に敗れてリズムを崩すと、そこから4連敗。5日目に明生に勝ってようやく初白星を挙げ、6日目も王鵬に勝って連勝。これで波に乗るかと思われたが、7日目に苦手の隆の勝に完敗。この日も悪い流れを断ち切ることができなかった。残り7日間で3大関に加え、大栄翔、若元春の2関脇との対戦を残しており、勝ち越すためにはあとひとつしか負けられない。師匠の陸奥親方(元大関霧島)が4月に定年を迎えるため、陸奥部屋所属として臨むのは今場所が最後となる。昨年の春場所を制した実力者が、後半戦で大関の意地を見せて巻き返したいところだ。

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