バド協会 24年度予算5億円カットへ 村井会長「パリ五輪の後はコスト削減に向かう」23年度赤字見込みで2季連続債務超過は協会解散の可能性も 不必要経費削減は「容赦なくやる」
日本バドミントン協会は19日、評議員会後に報道陣の取材に応じた。村井満会長は、約3億円の赤字が見込まれる23年度の決算について、「パリの後についてはコスト削減に向かっていく。(協会が)何とかサバイブしたい」と方針を話した。
横領の組織的隠蔽(いんぺい)などの不祥事があったことで日本オリンピック協会からの22年度強化交付金が20%削減されたことなども影響。2期連続の債務超過となると、公益財団法人の認定を取り消される可能性もあり、来年度は約5億円のコストカットを目指す予算を承認した。「23年度は強化費だけで8億ぐらいだった。今回はそれを3億ぐらいに圧縮し、5億近く、4億台にする。パリまでは3億ぐらいかけるけど、パリのあとは(コストカット)、ということ」と、パリ五輪後の強化費大幅カットになると説明した。
赤字脱却へ協会も意識改革を進めている。「『削っても良いね』というところがあって。バドミントン協会、青山のセカンドオフィスはとっくのとうに解約して、コピー機も2つを1つにして、ウォーターサーバーもやめて、(会長自身の)報酬も返上して。削れるところは容赦なくやっている」と少しでも節約できる部分にはメスを入れている。「地方協会と選手を守ることを重要視している」と強調した。