「競泳・パリ五輪代表選考会」（２１日、東京アクアティクスセンター）

　女子２００メートル平泳ぎ予選に臨んだ今井月（るな、バローＨＤ）に、アクシデントが襲った。

　自身の出番の２組前。頭にかぶろうとしたシリコーンキャップが裂けた。予備が置いてある荷物置き場まで全力ダッシュし、心拍数が上がったままレースを泳ぎ切ったという。

　取材場所では「ほんっとうに焦った！終わったと思った」と笑い飛ばしつつ安どの表情。「めっちゃ（心臓）バクバクしながらレースした。ほんっとうに疲れた！！」と繰り返した。

　レースは２分２６秒７８で４位通過し、「納得のいくレースができた」。この日は準決勝までが行われ、決勝は２２日に行われる。派遣標準記録（２分２３秒３１）を突破し、２位以上に入ることが２４年パリ五輪切符獲得の条件。１６年リオデジャネイロ五輪以来、２大会ぶりの返り咲きを目指す。