尊富士が右足負傷で優勝の行方は? 千秋楽休場力士の優勝は過去2例 1973年九州場所の輪島と89年春場所の千代の富士

 右足を包帯で巻かれ、搬送される尊富士(代表撮影)
 朝乃山(左)に敗れ2敗目を喫した尊富士(撮影・和田康志)
 付け人の肩を借りて引き揚げる尊富士(撮影・和田康志)
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 「大相撲春場所・14日目」(23日、エディオンアリーナ大阪)

 優勝に王手をかけていた新入幕の尊富士は元大関の朝乃山に寄り切りで敗れて2敗目。この取り組みで右足を痛めたのか、救急車で病院へ向かった。

 優勝争いは尊富士とこの日3敗を守った大の里に絞られたが、仮に尊富士が休場した場合、千秋楽で大の里が負ければ、尊富士の優勝が決まる。14日目までに優勝が決まっていない状態で千秋楽を不戦敗としながら、優勝となれば史上初となる。

 また大の里が豊昇龍に勝てば、3敗同士で優勝決定戦となるが、不戦勝で大の里の優勝が決まることになる。優勝決定戦が不戦勝で決まるのも初の事態となる。

 過去に千秋楽を休場しながら優勝したのは2例で、どちらも14日目までに優勝が決まっていた。1例目は1973年九州場所で、横綱輪島が12日目の貴ノ花戦に勝ち、12戦全勝としたが、この一番で右手人さし指と中指の間を裂傷。13日目から休場し、12勝1敗2休で優勝した。千秋楽は右手に包帯を巻いた姿で賜杯を受けた。

 1989年春場所では、横綱千代の富士が14日目の結びの一番で横綱大乃国を上手投げで下して14戦全勝として優勝を決めたが、この一番で左肩を脱きゅう。救急搬送された病院で全治3週間と診断された。千秋楽は休場し、表彰式では右腕だけで賜杯を受け、肩に担いだ。

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