大の里、初優勝に届かず本音「(ざんばらV)したかった。悔しいです」 2場所連続の11勝も「うれしさより悔しさが勝つ」
「大相撲春場所・千秋楽」(24日、エディオンアリーナ大阪)
千秋楽まで優勝争いに残った大の里(二所ノ関)は、自身の取組前に尊富士が優勝を決めて、初の賜杯に届かず。最後の一番も大関豊昇龍(立浪)の下手投げに屈して11勝4敗で春場所を終えた。
新入幕の初場所に続く11勝だったが、「先場所とは違った気持ち。今場所は全然違う。うれしさより、悔しさが勝ってます」と肩を落とした。優勝の尊富士は大銀杏を結えないマゲ姿で110年ぶりの大快挙を成し遂げたが、自身はまげすら結えないざんばら頭。大の里も優勝ならば初土俵から史上最速の所要6場所の快挙だっただけに、“ざんばらV”は「したかった。悔しいです」と本音をもらした。
自身の取組前に優勝の可能性はなくなったことで「肩の力が抜けましたよね」とV争いの重圧から解き放たれたという。ただ、今場所の奮闘を評価され、敢闘賞と技能賞の2つの三賞を受賞。「技能賞はないと思ったけど、まさかですがうれしい」とうなずいた。
今場所は西前頭五枚目で11勝4敗と大きく勝ち越し、新三役を大きくたぐり寄せた。重い番付が見えたことには「アピールはできたと思う。決めるのは僕じゃないので」と控えめに話した。