エース早田ひなではなく…TリーグMVPは史上初の2人?“いぶし銀ペア”笹尾&麻生が受賞に驚き Wみゆうから殊勲星

 「卓球・ノジマTリーグ」(24日、代々木第二体育館)

 女子プレーオフ決勝が行われ、レギュラーシーズン2位の日本生命が同1位の神奈川を3-0で破り、下克上で2季ぶり5度目の優勝を果たした。

 第1試合のダブルスで、笹尾明日香&麻生麗名組が元世界1位の長崎美柚&木原美悠組から殊勲の勝利で先勝すると、第2試合は孫銘陽(中国)がパリ五輪代表の15歳・張本美和を撃破。第3試合はエースの早田ひな(23)が、平野美宇(23)とのパリ五輪代表対決を制した。プレーオフMVPは、ペアとして初めて選ばれた笹尾と麻生が受賞した。

 先陣を切った“いぶし銀ペア”が大仕事をやってのけた。笹尾&麻生ペアは、世界ランク1位に輝いたこともある全日本覇者の“Wみゆう”に第1ゲームを奪われながらも、2-1と逆転勝利。チームに大きく弾みをつけ、優勝に導いた。笹尾は「木下さん(神奈川)は最強チーム。五輪代表が2人いて、ほとんどが世界選手権を経験している。私たち2人で勝てるかなと思ったが、何とか勝つことができてうれしかった。みんなの優勝」と感慨を込めた。

 エース早田が五輪代表対決を制して優勝を決めたものの、MVP発表の際には「2人います」とアナウンスされ、名前を呼ばれた笹尾&麻生は口を押さえて驚いた。笹尾は「MVPをいただき、うれしい気持ちでいっぱい。みなさんのおかげで素晴らしい賞を取ることができた。ダブルスを組んでくれた麗名ちゃんありがとう」と感謝。麻生も「(MVPは)初めてもらったが、うれしい。笹尾さん、ありがとうございました」と声をそろえた。

 日本生命の村上恭和総監督は、オーダーを決める際にシングルスを優先的に配置したが、「ダブルスは献上して、次から勝負しよう」と落とすことも想定していたという。「この2年間のTリーグで一番練習している」という笹尾&麻生ペアを抜てきし、「圧倒的に不利だと思って試合を始めたが、一番不利だと思っていたダブルスを取ったことでこういう結果(3-0)になった。(相手は)木原&張本ペアで来ると思っていて長崎対策はしてなかったが、フタを開けてみてビックリした」と、うれしい誤算に目尻を下げた。

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