「卓球・ノジマＴリーグ、日本生命３－０神奈川」（２４日、代々木第二体育館）

　女子プレーオフ決勝が行われ、シーズン２位の日本生命が同１位の神奈川を３－０で破り、２季ぶり５度目の優勝を果たした。第１試合のダブルスで笹尾明日香、麻生麗名組が元世界１位の長崎美柚、木原美悠組から先勝すると、第２試合は孫銘陽（中国）がパリ五輪代表の張本美和を撃破。第３試合は早田ひなが平野美宇とのパリ五輪代表対決を３－１で制した。

　早田は優勝を決めた瞬間、厳しい表情を崩して「やったー！」と叫びながら両手を突き上げた。昨季は決勝で神奈川に敗れ、リーグ初年度からの５連覇が阻まれただけに、エースとしての仕事を貫徹。「ここがリベンジする場だなと思って、いつも以上に気を引き締めて頑張った。本当にうれしい」と声を弾ませた。

　直近のＷＴＴシンガポール・スマッシュでは完敗していた平野との五輪代表対決で魅了し、雪辱にも成功した。「（国内ライバルの）刺激があるからこそ、自分も今のままじゃダメだと思える」。２年間の代表選考会、そしてＴリーグも終わり、国内試合はいったん区切りとなる。残り４カ月となった今夏のパリ五輪に向けて「最終目標の金メダルを取るために、海外により目を向けていきたい」と、心置きなく海外仕様に切り替える。