東京五輪金メダルの素根輝 自身初のメダル逸5位で危機感「なかなか1日に2回負けることない」「今のままでは厳しい」
柔道女子78キロ超級の21年東京五輪金メダリストで、今夏のパリ五輪代表に内定している素根輝(23)=パーク24=が26日、海外遠征を終えて羽田空港に帰国した。昨年5月の世界選手権以来の実戦となったグランドスラム(GS)・トビリシ大会(ジョージア)では、準決勝と3位決定戦で敗れて5位。「今大会は課題しか見つからなかった。研究されているのもあるが、自分の実力が足りない」と、2連覇に向けて危機感をあらわにした。
女子最重量級では小柄ながら、組み手とスタミナ、担ぎ技を武器に世界のトップに立ってきた素根にとって、シニアの大会で2度負けて表彰台にも上がれないのは自身初の経験となった。「負けた直後は、なかなか1日に2回負けることは今までないので『あ~』と思ったが、今は焦りとかはなく、受け止めるしかない」とそしゃくした様子。今夏の五輪までに、さらに実戦機会を踏む可能性もあるといい、「残り少ない期間だが、今のままでは(連覇は)厳しい。パリ五輪ではしっかり金メダルを取れるように頑張っていきたい」と挽回を誓った。