池江璃花子パリでリオタイム超える!選考会は腰痛再発で痛み止め毎日服用していた
競泳女子でパリ五輪代表を決めた池江璃花子(横浜ゴム)が29日、都内の味の素ナショナルトレーニングセンターで取材に応じた。日の丸のジャージーに身を包み、「まだ実感は湧いていないけど、向こう(練習拠点のオーストラリア)に戻ってから五輪の為の準備を始めると思う。ワクワクしている」と胸を躍らせた。
24日に閉幕した選考会では、初日から復帰後ベストタイムを連発し、100メートルバタフライで3大会連続の五輪切符を獲得。ただその後の50、100メートル自由形では、1位になるも派遣標準記録を突破できなかった。最終日には悔しさのあまり涙を流した。
この日の取材では、100メートルバタフライ決勝(大会2日目の18日)以降に腰痛が再発していたことを告白。大会中は痛み止めを毎日服用していたという。その状態の中で計9レースを泳ぎ切り、「思っていたほど記録が上がらなかったことが正直な気持ち。気持ちの強さを本番で発揮できるか、できないかの難しさは改めて感じた。(腰痛で)不安もあったけど、最終的には棄権もせずに泳げて良かった」と振り返った。
昨年の世界選手権(福岡)前には、パリ五輪代表メンバーが最終調整を行うアミアン市で合宿を行った。そのときに思っていたことがある。「絶対来年、また戻ってくるね」。実現させてつかんだ3度目の五輪舞台。目標は高校1年で出場し、当時の日本記録を予選、準決勝、決勝と3連発で更新したリオデジャネイロ五輪のタイムだ。「リオ決勝の56秒86を超えることを1番の目標にしていきたい」。選考会から時間がたち、少し穏やかになった表情でパリの舞台を見据えた。