早田ひな 世界1位の孫穎莎に14連敗 フルゲーム大善戦も2-3逆転負けで初勝利ならず準々決勝敗退
「卓球・WTTチャンピオンズ仁川大会」(30日、仁川)
女子シングルス準々決勝が行われ、世界ランク6位でパリ五輪代表の早田ひな(23)=日本生命=は、同1位の世界女王、孫穎莎(中国)とフルゲームの接戦を演じたものの、2-3で逆転負けした。通算14度目の挑戦でも初勝利はならず、14連敗を喫した。
早田は中国の絶対女王に対し、緩急や意表を突くプレーも交えて善戦したが、またもあと一歩及ばなかった。第1ゲームは先手を取って11-9で先取すると、第2ゲームは5-11、第3ゲームは11-9。ゲームカウント2-1で殊勲の勝利まであと1ゲームに迫ったが、第4ゲームは6-11で落とすと、終盤さらにギアを上げてきた相手の厳しいボールに押され、6-11で落として力尽きた。
孫穎莎は最強中国の中でも断トツで世界ランク1位を走っている絶対エースで、早田はこれまで未勝利。今年2月の世界選手権団体戦(釜山)決勝でも対戦したが、1ゲームも奪えず0-3と完敗。「本当のエース対決になったときに力不足をすごく感じた。孫穎莎選手が本当のエース」と脱帽し、「今は(勝つ)可能性がゼロ。私の3つ上くらい(のレベル)にいる孫選手にどう近づくか。ボールの軌道、(ボールの)捕らえ方、メンタルもケタが違う。今の中国は孫穎莎選手ほぼ1人で成り立っていて、そこを倒さないと中国自体が揺るがない。どう亀裂を入れていくかが大事」とターゲットとして照準を絞っていた。