オープンウォーターパリ五輪代表 “汚水問題”セーヌ川レースへ悲壮覚悟「(会場が)海にならないかな」「整腸剤とかを飲み続けるしかない」

 24年パリ五輪代表を決めたオープンウオーター女子の蝦名愛梨(22)=日体大=と、男子の南出大伸(27)=木下グループ=が31日、都内で開かれた日本水泳連盟の表彰式「JAPAN AQUATICS AWARDS 2023」に出席した。

 オープンウオーターは海で実施されることが多いが、パリ五輪ではセーヌ川で行われる。生活排水などが流れ込み1923年から遊泳禁止になっている川。五輪開催が決まり、現在は市を上げて水質改善に当たっているという。ただ直近では水質が基準を下回り、トライアスロンなどのテスト大会が中止となっている。

 蝦名は「水質悪くて(会場が)海にならないかなって思っています」と苦笑いしつつ、「(水が)濁っている方が好き。岩とかが見えると怖い。(水が汚いことは)あんまり気にしていない」と頼もしく語った。

 南出は、“トイレ臭”問題があった21年東京五輪のお台場海浜公園でのレースを経験済み。「みんなが体調不良になっている時で何にもなかったので、おなかは強い方なのかな。汚いところの対策はしようがないので、1週間ぐらい前からドーピングに引っかからないような整腸剤とかを飲み続けるしかない」と、“汚水”レースへ向けて腹をくくっていた。

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