ハンドボール女子日本代表20人が発表 競技歴6年の新星・吉野珊珠が初選出「ムードメーカーとして全力で戦います!(笑)」

 写真に応じるハンドボール日本女子代表、(後列右から4番目の)吉野珊珠、(後列右から6番目の)相沢菜月主将
 笑顔で写真に応じる吉野珊珠
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 日本ハンドボール協会は1日、東京都北区の味の素ナショナルトレーニングセンターで記者会見を行い、今夏のパリ五輪最終予選(11日開幕、ハンガリー・デブレツェン)に挑む日本代表20人を発表し、合宿を公開した。相沢菜月(25)=北国銀行=主将や、初代表で最年少の吉野珊珠(さんじゅ、21)=大体大=らが選出された。

 五輪出場へのラストチャンスをかけ、新星のムードメーカー・吉野が代表メンバーに入った。愛知小2年から長良中3年まではソフトボールをしており、ポジションはピッチャーとセンター。顧問の先生に紹介された、トップアスリートを発掘する「ジャパン・ライジング・スター・プロジェクト」に参加したことをきっかけに、名古屋経大市邨高1年時にハンドボールに転向した。

 「始めた時は右も左も分からなかった。『何でやったんだろう』ぐらいでしたが、成長するにつれて上に行きたい気持ちが強くなった」。競技にのめり込むと、めきめきと才能が開花。楠本繁生監督が「ここ半年で右上がり」と絶賛するほどに成長した。特にジャンプ力を生かしたシュートが武器で、通常は体を「ねじる」フォームで投げるが、吉野は背筋を生かした「反る」独特のフォームで投げるため、相手を困惑させることができる。

 技術面に加え、持ち前の柔らかいキャラも魅力的だ。会見では相沢主将から「ムードメーカー」として名前を挙げられるも、本人には自覚はなく「自分は普通だと思っていたけど全然違っていたりする」と朗らかに笑う。会見では「チームのムードメーカーとして、全力で戦います!(笑)」と明るく意気込んだ。

 五輪最終予選で、日本はスウェーデン、カメルーン、ハンガリーと対戦し、上位2チームがパリ五輪出場権を獲得する。21歳は「(これまでの試合と)かかってるものが全然違う。気持ちで弱くなるとプレーにすごく影響するので、自分らしくをすごく大事にしたい」と初の夢舞台の切符獲得を誓った。

 ◆吉野珊珠(よしの・さんじゅ)2002年10月4日、愛知県出身。家族は両親と姉、兄で、3人きょうだいの末っ子。名前の由来は「母がパッと思いついた」「フランス人っぽい響き」「使いたかった漢字」「家族全員が『サン』に関わる名前」「(漢字が)海の宝なので、家でも宝物」など。趣味は音楽を聞くことで、洋楽とK-POPで「Stray Kids」が好き。166センチ。

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