ラグビー 履正社高ラグビー部ヘッドコーチに作田敏哉氏が就任「高校ラグビーの頂点を目指したい」
履正社高は2025年度から設立するラグビー部のヘッドコーチに作田敏哉氏(48)が1日付で就任したことを発表、5日に大阪・豊中市の同校で会見を行った。昨年12月から公募による選考を経て、41人の応募者の中から3月上旬に決定。会見に臨んだ作田ヘッドコーチは「高校ラグビーの頂点を目指したい」と意気込みを示した。
作田HCは本郷高(東京)から関東学院大に進み、フッカーとして活躍し、4年時には箕内拓郎主将とともに大学日本一に輝いた。卒業後は日本IBMに入社して社会人リーグでプレー、現役引退後は大体大や法大でヘッドコーチを歴任、川越東高のFWコーチも務めた。さらにNPO法人では若者のひきこもり支援の社会活動に従事した経歴も持つ。今回の公募には元日本代表選手や現役のリーグワン選手などからも応募があったが、「(公募の)知らせを聞いた瞬間、電気が走った。これこそが私がやりたいことだと感じ、真っ先に応募させてもらいました」と作田氏。その熱意が通じ、ヘッドコーチに選任された。
箕面市には人工芝のグラウンドが完成したが、まだラグビーポールは立っていないという。さらに近隣の中学校やラグビースクールを回って部員を勧誘するという、まさにゼロからスタートとなる。作田ヘッドコーチは「大阪府の中学生が県外の高校に進学することも多い。寮がないので自宅から通うことになりますが、地元の子が頑張って花園に出れば地域が元気になると思う。明るいニュースを届けたい」と語る。第1期生は20~25人集めることを目標としている。履正社高の野球部、サッカー部は全国クラスの強豪。「ここにはウイニング・カルチャーがあります。ラグビー部も早く追いつきたい」と力を込めた。