角田裕毅“三度目の正直”母国GP初入賞「最後の最後に応えられた」春の鈴鹿で攻めた

 チームクルーに担がれ笑顔の角田裕毅(撮影・神子素慎一)
 シケインを駆け抜ける角田裕毅(撮影・神子素慎一)
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 「F1・日本GP・決勝」(7日、鈴鹿サーキット)

 RBの角田裕毅(23)が10位に入り、自身3度目の母国GPで初の入賞(10位以内)を果たした。日本人が日本GPで入賞するのは、2012年に3位になった小林可夢偉以来12年ぶり。ポールポジションから出たマックス・フェルスタッペン(オランダ)が、第2戦サウジアラビアGP以来の今季3勝目、通算57勝目を挙げた。2位にセルヒオ・ペレス(メキシコ)が続き、レッドブル勢がワンツーフィニッシュを達成。3位にはフェラーリのカルロス・サインツ(スペイン)が入った。

 10万2000人への感謝とばかり、角田はスタンドに向かって、右手と左手で何度もガッツポーズした。三度目の正直で滑り込んだ10位入賞。「ここまで待っていてくれた日本人のファンの皆さんに、最後の最後に応えられた」。日本人12年ぶりの母国GP入賞は、積極性のたまものだった。

 10番手から出たものの、赤旗後の再スタートでは12番手に落ちた。「アグレッシブにいかないとポイントが取れない」と、タイヤを軸に戦略を練った。しばらく11番手で牙を研ぎながら、34周目に入賞圏内に躍り出ると、最後まで席を譲らなかった。

 秋から春に移行となった日本GP。それでも決勝は昨年を1000人上回り、3日間の合計では2023年を7000人上回る22万9000人が訪れた。「新しいファンの皆さんもいたら、このレースをきっかけに好きになってくれたらうれしい」。大観衆の目に、2戦連続入賞の爆走を焼き付けた。

 2021年にF1に参戦して以降、3戦連続の入賞はない。次戦は4月21日決勝の中国GP。来月11日に24歳になる年男は、上海にも満開の花を咲かせる。

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