元横綱・貴乃花氏 終生のライバル・曙太郎さんの急死を悼む「百折不撓の人生観だったと思います」
元横綱の曙太郎さんが、4月上旬に心不全のため死去していたことが11日、分かった。曙さんとライバル関係にあり、ともに一時代を築いた元横綱の貴乃花光司氏が同日、所属事務所を通じてコメントを発表し、曙さんの急逝を悼んだ。
貴乃花氏は「哀悼の意を表します。数々の闘いの思い出がありますが、相撲教習所に半年間通った頃の稽古の思い出が出てきます。土俵は3つあり 130名ほどで A土俵 B、Cと分かれます 私たちは、A土俵において猛々しく取組に励みました」と思い出を明かした。
さらに「ハワイ諸島から来日し今日に至るまで日本の文化を感じて幾多の苦労があったかと思います。ハワイ巡業の際には地元ご家族も来ており、穏和な挨拶を交わしたことは新しい記憶のように思い出しています」と回想。「百折不撓の人生観だったと思いますが、これからは身を楽にして安らかに。 第六十五代横綱 貴乃花光司」と結んだ。
貴乃花氏と曙さんは1988年の3月場所で、元横綱・若乃花の花田虎上らとともに初土俵を踏んだ同期。切磋琢磨して昇進を重ね、対戦成績は21勝21敗の全くの五分。優勝決定戦も4勝4敗と相星だった。