首位発進の宮田笙子「一安心」 2位と1点差つけ初V&五輪切符獲得へリード 両手広げて“全力歓喜”「手があんなに伸びたことない(笑)」
「体操・全日本個人総合選手権」(11日、高崎アリーナ)
パリ五輪代表選考会を兼ねて女子予選が行われ、初優勝を狙う宮田笙子(順大)が54・966点で首位発進した。2位の中村遥香(なんばク)に1点の差をつけ、五輪選考でもリードした状態で決勝に進んだ。
堂々の予選1位通過に、日本女子エースは「まだ落ち着けない気持ち。とりあえず一安心」と胸をなでおろした。得意の床運動で全体1位の13・466点と好スタートすると、続く跳馬も全体1位の14・300点で2位と前半で波に乗った。
ただ、残る段違い平行棒と平均台と落下の可能性がある種目。「全部うまくいってるからこそ足がすくんだ」と不安もあったが、3種目目の段違い平行棒を全体4位の演技で乗り切った。両手を大きく広げ、天を仰いで安堵(あんど)。「手があんなに伸びたことないです。指先まであんなに力を入れたことがないぐらい伸ばしました」と笑った。
決勝では初優勝がかかる。「ここで終わりじゃない。強い気持ちを持って臨みたいし、最後まで集中してやりきりたい」と力強く誓った。
◆体操女子のパリ五輪代表選考 5人が代表で、女子は全日本選手権の得点を持ち点に争う5月のNHK杯(高崎アリーナ)の上位4人とチーム貢献度で1人が代表入りする。