曙さん急逝 琴ノ若が追悼「この姿を見せたかった。いい報告を届けられるように」 父で師匠の佐渡ケ嶽親方が家族ぐるみ交流

 チューブを使ったトレーニングをする琴ノ若
 堂々とした土俵入りを披露する曙さん=2000年9月
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 大相撲で史上初の外国出身横綱となり、格闘家としても活動した元横綱曙の曙太郎(あけぼの・たろう)さんが4月上旬、心不全のため死去したことが11日、関係者の話で分かった。54歳で早すぎる別れに、ライバルの若乃花・貴乃花兄弟もショックを隠せなかった。また、多くの大相撲、プロレス、格闘技関係者が哀悼の意を表した。

  ◇  ◇

 第64代横綱・曙さんの訃報を受け、静岡県御殿場市で行われた春巡業に参加していた現役力士も11日、故人を悼んだ。

 大関琴ノ若は、父で師匠の佐渡ケ嶽親方(元関脇琴ノ若)が家族ぐるみの交流があった。幼少期に抱っこしてもらうなどしていた琴ノ若は、幕内に上がる頃には、曙さんが使っていた着物をもらったという。着物は仕立て直し、現在も愛用。「もう一回、ちゃんとお話しして、この姿を見せたかった。いい報告を届けられるように」と手向けの活躍を誓った。

 叔父の元横綱朝青龍が曙さんにかわいがってもらっていた大関豊昇龍は「外国出身では初めての横綱で、すごい横綱」と敬意を表した。3、4歳の頃に会ったことがあり「モンゴルにも来た。でかかったなあ」と回想。「朝青龍関はすごく尊敬している」と明かした。

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