杉原愛子、全日本は奮闘5位「まだピチピチの10代には負けへん」 日本女子3人目の3大会連続五輪には逆転必須「悔しいことが逆にうれしい」
「体操・全日本個人総合選手権」(13日、高崎アリーナ)
パリ五輪2次選考会を兼ねて女子決勝が行われ、予選3位で日本女子3人目の3大会連続五輪出場を狙う杉原愛子(24)=TRyAS=は、106・496点で5位だった。
“ベテラン”として挑む今大会。杉原は最初の跳馬で全体3位の13・866点を出すと、「愛子ガンバ~!」と声をかける観客に大きく手を振った。無難に演技をまとめ、最後の床では全体1位の13・366点。同じローテで演技を行った1班には15歳の中村遥香(なんばク)を始め、若手がずらりと並んだだけに「正直ちょっと心配はあったんですけど、意外となんかまだ全然いけるなって感じで。まだピチピチの10代には負けへんでって思いながら。24歳頑張りました」と笑った。
杉原は21年東京五輪のあと、一度は競技生活にひと区切りをつけたが、昨年6月に1年ぶりに現役復帰。現在はパリ五輪出場を目指しながら、「体操を広めたい」と競技普及への熱い思いも持っている。
決勝では予選の3位から2つ後退した5位。今後は今大会の得点を持ち越す来月のNHK杯(高崎アリーナ)で五輪代表圏内の4位以内に入ることが第一の目標になる。「若さが刺激になった」とうなずいた24歳は「代表の位置に入ってない悔しい気持ちがあるっていうことに逆にうれしさを感じている。その悔しさをバネにNHK杯でもしっかり2日間ノーミスの演技で必ず4位までに入って頑張りたい」と逆転五輪切符を見据えた。
◆体操女子のパリ五輪代表選考 5人が代表に選出される。全日本選手権の得点を持ち点に争う5月のNHK杯(高崎アリーナ)の上位4人とチーム貢献度で1人が代表入りする。