能登半島地震復興へ勧進大相撲 石川出身の遠藤&大の里ら参加

 1月1日に発生した能登半島地震の復興支援を目的とした勧進大相撲が16日、東京・両国国技館で開催された。関取衆がコンコースで観客を出迎え、記念撮影などに対応。幕内取組に加え、力士によるのど自慢コーナー、親方衆のOB戦などが行われ、約7000人のファンを喜ばせた。

 勧進相撲は寺院や神社の建立・修繕などの資金を募る目的で始まり、開催は1962年以来62年ぶり。今回の入場料の全額などが能登半島地震の被災地支援の義援金として寄付される。

 地震発生から3カ月半。被害の大きかった石川県穴水町出身の幕内遠藤(追手風)は「すごく感謝しています」と支援の実現を喜んだ。2月には被災地を訪問。「なかなか復興には時間がかかるが、みなさん前向きに、元の日常に戻ろうという気持ちがすごく伝わってきている」と被災者に思いを寄せた。

 祖父が避難所で生活を送る石川県津幡町出身の幕内大の里(二所ノ関)は「こういう機会を設けていただいてありがたい」と感謝。富山県出身の幕内朝乃山(高砂)は「自分たち力士は、少しでも力になりたいと思っている」と力を込めた。

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