三役復帰濃厚の朝乃山 9日ぶり申し合いで手応え 夏場所の2桁星にも意欲「ここからが勝負」

 宇良(背中)と稽古する朝乃山
 ぶつかり稽古で胸を出す朝乃山
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 大相撲の春巡業が20日、横浜市の横浜アリーナで行われ、元大関の幕内朝乃山(高砂)が11日の静岡・御殿場巡業以来9日ぶりに申し合い稽古に参加した。一山本、宇良、十両千代栄らと10番。左肘を痛めていたことを明かしたうえで「だいぶ良くなった。気にならないので大丈夫かな」と回復を感じとった。

 春場所は西前頭筆頭で9勝を挙げ、夏場所(5月12日初日、両国国技館)では21年秋場所以来の三役復帰が濃厚。上手の取り方など、左の使い方の改善に取り組んでいる。3月1日で30歳となり「今の上位は、僕が(大関で)いた上位の顔ぶれと変わっている。僕もその時は25、26歳だった。(今は)力だけじゃ勝てない。技術とか細かいことを修正していかないと」と注意するポイントも変わってきた。

 7日の富山市巡業に合わせて実家などにも立ち寄り、父の故石橋靖さん、富山商高時代の恩師・故浦山英樹さんの仏壇に手を合わせて来た。誓ったのは「三役になった場合は、ここからが勝負だと思うので、ケガなく2桁勝利以上を目指して頑張ります」という活躍。あと3週間となった夏場所に向け「焦ってやってもいいことはない。でも、やらないと置いていかれるのはある」と状態を見ながら稽古を積んでいく。

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