柔道五輪代表の角田夏実、高校時代の思い出は遠泳2時間「手足の感覚なくなった」母校壮行会で決意 握力測定は41キロで面目躍如

 母校の千葉・八千代高の壮行会に出席し、在校生から激励を受けた角田夏実(手前)と安楽宙斗
 母校・八千代高の壮行会に出席した角田夏実
 母校・八千代高の壮行会に出席し、在校生から激励を受けた角田夏実(左から2人目)と安楽宙斗(同3人目)
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 柔道女子48キロ級世界女王でパリ五輪代表の角田夏実(31)=SBC湘南美容クリニック=が25日、母校である千葉・八千代高で行われた壮行会に出席した。在校生でスポーツクライミング男子五輪代表の安楽宙斗(17)とともに約900人の生徒から激励を受け、「(母校は)懐かしかった。(応援を)プレッシャーではなく力に変えて、金メダルを取れるようにしっかり準備していきたいと改めて思った」と決意を新たにした。

 地元八千代市出身の角田は、柔道の強豪である同高に進学。柔道部での3年間で基礎的な技術や体力を培ったといい、「メンタル的なところは鍛えられた。泣きながら(稽古を)やっていた思い出があります」と笑った。

 また、当時在籍していた体育科ではキャンプ、スキー、遠泳など名物実習が毎年のようにあったといい、「柔道より体育科の3年間の方が思い出があるっていうくらい楽しかった」と述懐。特に遠泳は、南房総の岩井海岸を約2時間かけて泳いだといい、「手足の感覚がなくなって、終わった時は達成感があった。隊列を組んで泳ぐので、みんなで頑張ったなという感じで」と懐かしんだ。

 また、壮行会では安楽とともになぜか握力測定をする流れになり、角田は「握力はそんなに強くない」と前置きしながらも、成人女性の平均を大きく上回る44・1キロを記録。全校生から「おお~っ」というどよめきが起こり、オリンピアンとしての面目躍如に胸をなで下ろした。

 度重なるけがや階級変更などを経て、31歳で初の五輪に臨む。「何回も挫折したが、諦めずにやってきて、何とか五輪切符を手にしました。私の目標は五輪に出ることじゃなく金メダルを取ることなので、しっかり夢をかなえられるように頑張っていきたい」と決意を込めた。

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