女子やり投げ北口今季初戦で優勝 勝負強さ発揮し最終6投目で逆転勝利 「最後は思い切りいこうと、気持ちだけで投げた」
「陸上・ダイヤモンドリーグ・第2戦」(27日、蘇州)
世界最高峰シリーズの女子やり投げで、今季初戦に臨んだ昨年の世界選手権女王、北口榛花(26)=JAL=が62メートル97で優勝した。最終6投目で2位から逆転し、通算7勝目。男子110メートル障害は昨年の世界選手権5位でパリ五輪代表の泉谷駿介(住友電工)が13秒23で2位に入った。男子100メートルで元日本記録保持者の桐生祥秀(日本生命)は10秒37の8位だった。
今季初戦から、北口が勝負強さを発揮した。7位で迎えた5投目、ダイヤモンドリーグ(DL)の最終6投目に残るには3位に入る必要がある中で61メートル44を投げて2位に浮上。最後は62メートル97まで伸ばして逆転優勝した。金メダルを目指すパリ五輪シーズンでも、これまで外していないDLの表彰台を譲らなかった。
「試合運びは最悪だった。最後は思い切りいこうと、気持ちだけで投げた」。1投目は55メートル97。4投目までは60メートルに到達せずに推移したが、終盤できっちり修正して力を示した。
今年の冬場も徹底して体力やスピードの強化を図ってきた。もっとも「整理が必要。あまり自分の中でかみ合っている感じがしない。これからいろんな人と話したり、見たりして今後のことを考えていきたい」と反省も口にした。世界選手権女王に慢心はない。