新入幕の欧勝馬が豊昇龍と対戦熱望 モンゴルから同じ飛行機で来日「10番勝ちたい」
日本相撲協会は30日、大相撲夏場所(5月12日初日、東京・両国国技館)の新番付を発表し、新入幕の欧勝馬(鳴戸)が都内の部屋で会見を行った。番付表に大きく載った自身のしこ名をうれしそうに指さし、「見えやすくなった。うれしい。やっと(幕内に)上がれた」と実感を込めた。
190センチ、158キロの元学生横綱。幕下15枚目格付け出しとして21年九州場所でデビューした。モンゴル出身で、大関豊昇龍(立浪)とは同じ飛行機で来日。対戦を熱望しており、「今まで対戦は一度もない。(豊昇龍から)『対戦を楽しみにしています』と言われた。目標は10番勝ちたい。(三賞も)取ってみたい」と意気込んだ。
鳴戸部屋としても初の幕内力士。創設した鳴戸親方(元大関琴欧洲)は「素直にうれしい」と目を細め、「三役は上がれる。下を見るんじゃなくて、上を向いて頑張ってほしい」と期待を寄せた。
先場所で110年ぶりの新入幕優勝を果たした尊富士(伊勢ケ浜)、所要6場所で小結に昇進した大の里(二所ノ関)と、最近は新入幕力士の活躍が目立つ。欧勝馬は「自分にもチャンスがある。(優勝争いも)できればしたい」と気合を込めた。