空手東京五輪代表の植草歩が現役引退を発表「もうお腹いっぱいです」7月の国際大会を最後に 東京五輪種目入りに尽力した空手界の看板娘 【発表全文】
空手の東京五輪組手女子61キロ超級代表の植草歩(31)が1日、自身のXを更新し、7月の国際大会を最後に現役を引退することを発表した。13年にワールドゲームズで金メダルを獲得した植草は、同年に招致が成功した東京五輪で空手が追加種目入りを目指す中で、競技のアピールに尽力。“空手界のきゃりーぱみゅぱみゅ”の愛称で親しまれた。東京五輪後も現役を続け、昨年は世界年間ランキング1位にも輝いていた。
引退発表全文は次の通り。
「みなさん、ご報告があります!この度、私は7月に行われる国際大会で競技生活を引退することに決めました。小学3年生の時に千葉県八街市の勝正館で空手を始めてからこれまでたくさんの方々に応援して頂き感謝申し上げます。
地道に田舎の道場から名前の如く一歩一歩、歩んできました。決してエリート街道ではないし全日本選手権も世界選手権も優勝したのは社会人になってからでした。だからこそこれまで長く続けて来れたのだと思います。
とても煌びやかな華やかな世界を見ることも体験することもできました。
逆に苦しくて苦しくて生きている価値がないのではないのかもと思う日もあり毎日泣いた時期もありました。負けたら存在価値がないのではないかとも思っていた時期もありました。多くのことを学び成長させてくれたのが『空手道』という競技でした。
初めて千葉県で日体大柏高校で団体初優勝した日も、初めて全日本選手権で優勝した日も、初めてJKfanの表紙になった日も、初めて国際大会で優勝した日も、初めて前歯が折れた日も、初めておでこが割れた日も、初めて海外で友達ができた日も、初めて海外でセミナーした日も、初めてテレビに出た日も、ここに書き表せない日々、全てが私にとってかけがえのない素敵な思い出です。
オリンピックの後うまくいかず何度か引退しようと考えました。だけど一度きりの人生、不完全燃焼でいいのかと自問自答しやりきった気持ちにはまだなっていないと答えをだし、この空手を出来る時間に終わりが来るなら最後は空手道競技を『心から楽しんで』終わりにしたいと思い、これまで続けてきました。そしてついにこの日が来ました。やりきりました!楽しかったです。もうお腹いっぱいです。笑
たくさんのご声援、応援 本当にありがとうございました!
これまで関わってくれた出会ってくれた全ての方々に感謝致します。SNSもどんどん盛んになりたくさんの方々からメッセージ、コメントをくださりそれが私を励まし頑張る糧になりました!空手をしていたから今の私がいます。本当にありがとうございました。
ラストの試合もまたSNSに載せるので見てもらえると幸いです」