照ノ富士 総見で稽古せず「しようと思ったけど、体調が良くなかった」 横審委員長「心配」
大相撲夏場所(12日初日、両国国技館)に向けた横綱審議委員会(横審)の稽古総見が2日、同国技館で一般公開して行われた。
横綱照ノ富士(伊勢ケ浜)は相撲をとる稽古には加わらず。師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)と言葉を交わすと、座って大関陣らの稽古を見守るにとどめた。
左わき腹付近を押さえるしぐさを見せるなど、準備運動を始めた後に違和感が生じた模様で「稽古をしようと思ったんですけどね。体調が良くなかったから。詳しくは言えないけど」と説明。春場所も腰痛の悪化で途中休場しただけに「念のためって感じ」と慎重に判断した。
4月の春巡業では、後半に相撲をとる稽古を再開。復調への手応えも明かしていた。この日も「基本は悪くはないと思う。体もちゃんとバンプして(張って)きているし、ここから調整しながらというところ」と前向き。出稽古にも「もちろん」と意欲を示し「その日その日によって、体と相談してやれることをやっていくしかない」と変わらぬ姿勢を強調した。
視察した横審の山内昌之委員長も「うーん、心配ですね」と気がかりな様子。「詳細はわからないけど、元気で土俵に上がってくれると良いんですけど」と大事にいたらないことを願った。