サーフィン男子で２１年東京五輪銀メダルの五十嵐カノア（２６）＝木下グループ＝が５日、神宮外苑で行われたレッドブルによるランニングイベント「Ｗｉｎｇｓ　ｆｏｒ　Ｌｉｆｅ　Ｗｏｒｌｄ　Ｒｕｎ」に駆けつけた。

　５日に羽田空港に帰国し、その足でイベント会場に移動した。７日には日本を出発し、パリ五輪会場のタヒチ・チョープー（フランス領ポリネシア）で練習を行う予定。既に内定している今夏のパリ五輪での金メダル獲得に向けて重要な時期であるだけに、「オリンピックのプレッシャーがまた戻ってきた。毎日朝起きて、オリンピックのことを考える。日にちも近づいてきたし、東京オリンピックと似てるスタイルが戻ってきた」と独特の気持ちの高ぶりを感じているという。

　世界屈指の大波で知られるタヒチでの課題は「今回はメンタルチェック」だという。「波になれることもだけど、イメージトレーニング。波がよくても悪くても準備できるようにする」と五輪本番でも自然体でいられるようにする。

　自然相手のスポーツだからこそ精神面が重要になる。「プレッシャーコントロール、頭の中で考え過ぎないようにすることが大切だし、でも力を入れないといけない。そのバランスを見つけることが今一番集中していること」。拠点には板など私物を持ち込む予定で、「タヒチにベースを作ることが大切」と、強調した。