ラグビー 神戸がシーズン総括会見、レニーHC「まだ成長できる」 NZ代表・サベアは退団「感謝したい」
今季のラグビー・リーグワンで5位に終わった神戸が10日、神戸市内のクラブハウスでシーズン総括会見を行った。デイブ・レニー・ヘッドコーチ(HC)は「(上位4チームが進出する)プレーオフに行けなかったのは非常に残念な気持ちだが、これが自分たちの現在地でもある」と振り返り、「まだ成長できる。さらにクオリティーを高めて、来シーズンに臨みたい」と意気込みを示した。
9勝6敗1分けで勝ち点は45。4位の横浜との勝ち点差はわずか4だった。「あと1試合でも勝っておけば、プレーオフに行けたかもしれない」とレニーHCは悔やむが、大事な試合の重要な局面でミスから相手にトライを与えるケースが多かったことを指摘。「プレッシャーをかけた時に、もっと丁寧にいくべきだった。ターンオーバーされて、トライを『ギフト』することがあった。与えるのではなくて、取り切る側にならなければならない」と課題を挙げた。
それでも、フィットネスやコンディショニングでは大きく向上する部分が見られ、トライ数もリーグ2位の89をマークした。「ハイスピードのラグビーを展開するため、アスリートをつくらないといけない。リーグワンはタフなので、より競争が激しくなる環境で選手を成長させたい」と就任2年目の来季を見据えていた。
また、ニュージーランド代表のFWアーディ・サベアが退団会見を行い、「日本、そして神戸のファンの前でプレーできたことに感謝したい。またチャンスがあれば、日本に帰ってきたい」と語った。ワールドラグビーの年間最優秀選手に選出された世界のトッププレーヤーでも、初めての日本でのプレーで言葉の壁などで苦戦することもあったそうだが、「チームのみんなが言葉やフレーズを教えてくれた。とてもいい経験だった。ここで学んだことは、ニュージーランドに帰っても間違いなくいい財産になる」と述懐した。今後については「2年くらいラグビー漬けだった。まずは家族とゆっくり過ごしたい」とリフレッシュを優先させる意向で、当面は地元のクラブでプレーすることになるという。