照ノ富士 故障続きで不安拭えぬまま覚悟のぶっつけ本番「できることを精いっぱいやる」「自分との闘い」

 「大相撲夏場所」(12日初日、両国国技館)

 両国国技館で11日、土俵祭りが営まれ、日本相撲協会の八角理事長(元横綱北勝海)や審判部の親方らが出席。15日間の安全を祈願した。力士は参加せず、約500人の一般客が見守った。1横綱4大関が初日からそろって出場し、既に入場券は完売で15日間の満員札止めは確実な情勢だ。

 横綱照ノ富士は、ぶっつけ本番の覚悟で挑む。春場所を途中休場する原因となった腰や膝の故障に加え、場所前には左脇腹も痛めた。その後は相撲を取る稽古が再開できず、不安は拭えない状況。11日は優勝額贈呈式に出席し、「できることを精いっぱいやる」と厳しい表情で話した。目標としている10回目の幕内優勝を目指して、「それをかなえられたら一番いい」と静かに闘志を燃やす。

 初日は新小結大の里との一戦が組まれた。新進気鋭の大器との勝負が今場所の先行きを占うともいえ、「自分との闘い」と集中力を高める。さらに2日目は過去8勝6敗と苦手の大栄翔戦。いきなり難敵が続き、師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)は「最初が肝心。いい形で相撲を取れれば、動きも良くなってくる」と見通しを語った。

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