２０２１年東京五輪の空手女子形で銀メダルを獲得した清水希容（３０）が現役を引退すると、所属先のミキハウスが１３日、発表した。清水は同社を通じ「たくさんの方々の心へ何か届けられるような形を打ちたいという思いで競技を続けてきた。五輪の舞台に立てる日が来るとは思ってもいなかったが、空手が採用された東京五輪に出場させていただくことができ、夢のような時間だった」などとコメントした。

　清水は、関大２年時の２０１３年に全日本選手権を当時最年少で制し、そこから７連覇。世界選手権は１４、１６年と連続で頂点に立った。１９日に兵庫県尼崎市で行われる「全日本実業団空手道連盟　第４回西日本地区大会」で特別に演武を披露し、競技生活に区切りをつけるという。

　◆清水希容（しみず・きよう）１９９３年１２月７日、大阪市出身。兄の影響で小学３年生から空手を始め、東大阪大敬愛高から関大に進学した。２０１３年の全日本選手権を当時史上最年少で制し、そこから７連覇を達成した。１６年に世界選手権を２連覇。東京五輪で銀メダルを獲得した。２３年アジア大会で３連覇を成し遂げた。