熱海富士 霧島吹っ飛ばした 新三役へ、初Vへ勢い加速「あと12番あるんで、頑張ります」

 「大相撲夏場所・3日目」(14日、両国国技館)

 平幕熱海富士が大関霧島を押し倒し、2勝目を挙げた。初日の豊昇龍戦に続く大関撃破。目標とする新三役へ、序盤で弾みをつける白星を手にした。霧島は2敗目。大関豊昇龍は大栄翔を下して初白星。大関琴桜は平戸海を退け、2勝目を挙げた。勝ちっ放しは宇良ら平幕7人。

 インパクトは強烈だ。熱海富士が霧島を吹っ飛ばした。立ち合いで相手の当たりを受け止め、引きに乗じて追撃。重量感たっぷりにわずか3発で押し倒すと、尻もちをついた大関は土俵下に1回転して落ちていった。

 春場所に続く2大関撃破。テレビインタビューでは「落ち着いていたのかなとは思います」と淡々と振る舞ったが、花道の奥では41本もの懸賞の束に満面の笑み。人懐っこい表情を全開にした。

 4月から一時閉鎖となった旧宮城野部屋勢が合流。伸び盛りの21歳にとっては「新しい若い子がいっぱい入ってきて、より一層稽古が激しくなった」と、さらに自分を磨く環境が充実した。上位総当たりも3場所目。2場所連続で千秋楽まで優勝を争った昨年後半と比べても、着実に成長の跡を示している。

 勝ち越せば、目標に掲げていた新三役は確実。春場所では、同部屋の尊富士が新入幕優勝を飾った。「まだまだ先は長い。あと12番あるんで、頑張ります」と熱海富士。足元を見つめて白星を重ねていけば、三度目の正直となる初Vも見えてくる。

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