柔道 五輪直前に会心の復活Vウルフ・アロン、久々の丸刈りも“気合”は否定?「ファッションですよ」

 柔道男子100キロ級でパリ五輪代表のウルフ・アロン(28)=パーク24=が15日、遠征先のカザフスタンから成田空港に帰国した。2連覇を狙う五輪前最後の実戦となったグランドスラム(GS)カザフスタン大会で会心の内容による優勝を遂げ、「いい試合でした。全体的に減量やコンディションづくりもうまくいった。パリに向けてやっと(気持ちに)パフォーマンスが追いついてきた」と大きくうなずいた。

 東京五輪王者“復活”のバロメーターとなったのが決勝だった。長身の相手の攻撃の芽を摘みながらペースを握り、3分過ぎに相手の懐に飛び込んでの内股で跳ね上げて一本勝ち。不振時には全くといっていいほど掛かっていなかった得意技だけに「(一番良かった試合は決勝の)内股じゃないですか?試合の組み立て方もそうだし、自分のペースにしてから最後投げ切れたという実感があった」と振り返り、「(大会を通じて)パフォーマンスとしては東京五輪が終わってから一番よかった」と手応えを強調した。

 緻密かつ豪快な柔道はもちろん、見た目の精悍(せいかん)さも戻ってきた。大会前には自らバリカンを手にして12ミリのベリーショート(丸刈り)に刈り込み、鋭い眼光で畳に上がった。報道陣からも新しい髪形への質問が集中したが、「見た目で威圧感を与えることも大事なので」と煙幕を張りニヤリ。「気合の表れ?みんなそうしたがるけど、ファッションですよ(笑)。本当に気合だったらヒゲをそっているので」と、ふさふさのアゴをなでながら否定。「(丸刈りだと何か悪いことを)やらかした感じになるが、そういう風潮をなくしたい。(丸刈りが)カッコいいってことでしたくなった」と語り、「(五輪本番までの)2カ月半じゃ伸びない。選択肢はない」と、このヘアスタイルでパリの地に臨むことを示唆した。

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