バレーボール女子 五輪出場の条件は?日本が世界1位トルコ撃破で五輪へ弾み トップ31得点の古賀「勝ち切れてよかった」

 「バレーボール女子・ネーションズリーグ、日本3-2トルコ」(15日、アンタルヤ)

 今夏のパリ五輪出場権がかかったネーションズリーグが開幕した。日本は初戦で、世界ランキング1位のトルコを3-2(25-23、25-21、23-25、20-25、15-11)で撃破。トルコ・アンタルヤ開催で相手有利の完全アウェーの逆境をはねのけ、フルセットの末に勝利をつかんだ。

 エースの古賀紗理那(NEC)が31得点、イタリア1部リーグを経験した石川真佑(ノバラ)が20得点と爆発。最後は、石川が懸命につないだボールを古賀が打ち抜き勝負が決まった。昨年9月の五輪予選(東京)で、苦渋を飲まされた相手から大金星。古賀は膝から崩れ落ちて喜び、ベンチからも選手が飛び出して歓喜の輪が広がった。

 日本協会を通してコメントを発表し、古賀は「フルセットにはなったが勝ち切ることができてよかった」。石川は「苦しい時間帯もあったが、サーブレシーブをしっかり我慢することを個人的に意識し、そこからいい展開を作れたことはよかった」と振り返り、スタメン起用されたセッターの岩崎こよみ(埼玉上尾)は「緊張感があって、会場の雰囲気に圧倒されそうにもなったが、皆に助けてもらい最後勝てたことはよかった」と振り返った。

 パリ五輪の出場枠は「12」。昨年の時点で7カ国(開催国枠のフランス、トルコ、米国、ブラジル、セルビア、ポーランド、ドミニカ共和国)が決まっている。

 残り5枠は、今大会の1次リーグ終了時点(6月17日)の世界ランキングで与えられる。日本が出場権を獲得するには、「中国(同6位)を抜き、アジア&オセアニア大陸でトップに立つ」か、「すでに出場権を獲得している7カ国と、まだ出場権を得ていないアフリカ大陸トップを除いた上位3位に入る」必要がある。日本は現在同9位で、出場圏内に位置づけている。

 ◆世界ランキング(5月16日、12時時点)

 【1】トルコ

 【2】米国

 【3】ブラジル

 【4】セルビア

 【5】ポーランド

 ⑥中国

 ⑦イタリア

 【8】ドミニカ共和国

 ⑨日本

 ⑩オランダ

 【16】フランス

 ⑳ケニア

 ※【】はすでに五輪出場権を獲得している国。

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