来季ペルージャの石川祐希 日本チームからも勧誘受けていた 契約決め手は「世界最高峰イタリアリーグで世界一のプレーヤーに」
バレーボール男子日本代表主将で、来季からイタリア1部リーグ・セリエAのペルージャでプレーする石川祐希(29)が17日、都内で会見を行い、契約の経緯について語った。
中大1年だった14年からセリエAに挑戦し、来季で10季目。5チームを渡り歩いて着実に実力を高め、世界クラブ選手権2連覇やリーグ制覇を果たし、“世界最強”と称されるペルージャからオファーを受けた。
会見では、今秋から発足する日本のSVリーグなど、多くのチームから勧誘を受けていたことを告白。その上で当初から目標に掲げていた「世界最高峰と言われるイタリアリーグで、世界一のプレーヤーになる」という信念を貫き、“世界最強クラブ”でのプレーを決断した。
指揮官を務めるアンジェロ・ロレンゼッティ氏は、初挑戦だったモデナ時代に指導を受けていた監督。石川は「完成した選手をチームとしてまとめるのがうまい印象。9シーズンで成長したシーズンを見せたい」と話した。
「優勝のみを目指して、世界一に近づけるようなシーズンにしたい」と覚悟を語った石川だが、目の前のパリ五輪のことも忘れてはいない。「今はパリ。メダル獲得を目標に掲げている。そのあといい状態でペルージャに臨みたい。パリで得た経験値が間違いなくペルージャに生きてくる」。1972年ミュンヘン五輪以来のメダルを勝ち取り、最高の結果でイタリア10シーズン目につなげる。