村上茉愛2世こと牛奥小羽が初五輪!「信じられない」 杉原愛子とわずか0・19433点で夢切符 村上コーチが指導する19歳
「体操・NHK杯」(18日、高崎アリーナ)
今夏のパリ五輪代表最終選考会を兼ね、4月の全日本選手権の得点を持ち点に、女子の個人総合2回目が行われた。21年東京五輪種目別床運動銅メダリストの村上茉愛さんがコーチとして指導する牛奥小羽(うしおく・こはね、19)=日体大=が初の五輪代表に決まった。
牛奥は得意の跳馬で14・166点の高得点をマーク。上位4人が代表入りする個人総合では全体9位となったが、チーム貢献度の高い選手が選ばれる最後の1枠に滑り込んだ。貢献度枠で争った杉原愛子(TRyAS)との差はわずか0・19433点。「信じられない」と目を丸くして驚いた。
体操は幼なじみがしていたのを「楽しそう」と思ったのをきっかけに、小学校入学前にレジックスポーツでならい事として通い、小学1年の冬から本格的に開始した。2012年ロンドン、16年リオデジャネイロ両五輪代表の寺本明日香さんと同拠点。大先輩とともに練習し、成長してきた。
現在日体大で指導を受ける村上コーチは「憧れ」で、「得意種目が同じなので、村上さんみたいにすごい演技をする人だと思ってもらえるように、ダイナミックな演技がしたい」と目を輝かせる。
村上コーチは「パワーが持ち味で床も跳馬もダイナミックさが一番の演技。体を操作するのがうまい」と太鼓判を押す。自身も選手時代はショートカットだったことや、得意種目が似ていることから「似てるところがある」と笑う。“2世”はかわいい存在で、「『牛奥』!でも性格は『小羽』。素直に全部受け取る。たまに臆病なところが『小羽』っぽいところで、でも勢いつくときは『牛奥』。個性にして生かしていってほしい」という。夢舞台へ、「緊張せずにしっかり貢献して、思い切りやってほしい」とエールを送った。