十両の遠藤が無傷の10連勝「結果として出ているのであれば不思議。ずっと不思議を抱えながらいます」
「大相撲夏場所・10日目」(21日、両国国技館)
十両遠藤(追手風)が島津海(放駒)を破り、初日から10連勝とした。立ち合うと素早く右上手をつかみ、寄ってくる島津海を土俵際で豪快な上手投げに仕留めた。
遠藤は「イメージ通りではないですよ」と振り返りつつ、前日の上手出し投げに続く勝ち方に「しっかり反応して、白星につながっているのはいいと思います」と手応えは感じている様子。
初日からの連勝を2ケタに乗せて「それに関してはできすぎで、満足しています」と喜びつつも、勢いについては「勢いに乗るか…そうやって勝てたら楽でしょうがないですけどね。そういうのがあったらいいんですけどね」と苦笑い。
「何勝何敗とか、2ケタ勝つとか、そういうことを考える余裕もなかったし。でも、結果として出ているのであれば不思議ですね。今場所に限ったことじゃないですよ。ずっと不思議を抱えながらいますので」と、33歳のベテランとなった今もなお、相撲の奥深さを感じているようだった。