フィギュアスケートのアイスショー「ファンタジー・オン・アイス」が２４日、千葉市の幕張メッセで開幕し、五輪２大会連続金メダリストの羽生結弦さん（２９）らが華麗な演技で会場を沸かせた。

　羽生さんはオープニングで右腕が剥き出しとなった黒の衣装で登場すると、ソロパートを力強く熱演。前半終盤には「Ｄａｎｎｙ　Ｂｏｙ」を演技。純白の衣装に身を包み「希望」がコンセプトのプログラムを柔らかく、温かい滑りで魅せた。

　大トリでは同公演恒例のコラボレーション演目として、Ｔ．Ｍ．Ｒｅｖｏｌｕｔｉｏｎこと歌手の西川貴教が歌う「機動戦士ガンダムＳＥＥＤ」の挿入歌「ミーティア」にのせて演技を披露。同作品に登場するガンダムをモチーフにしたとみられる右肩に羽があしらわれた白とブルーのきらびやかな衣装で、パワフルなボーカルにのせて、躍動的に舞った。

　フィナーレでは西川の代表曲「ＨＩＧＨ　ＰＲＥＳＳＵＲＥ」にのり、透け感のある白と黒の衣装で、「カラダが夏にナル」で右腕を前で汗を拭うようにする振り付けを披露。切れ味抜群の圧巻のステップをみせ、会場は熱狂に包まれた。

　世界ジュニア銅メダリストの上薗恋奈（１３）＝ＬＹＳ＝は来季のショートプログラム（ＳＰ）となる「Ｖｏｉｌａ」をキュートなピンクの衣装で演じ、山本草太（２４）は「Ｂｅａｔ　ｉｔ」をダイナミックに表現した。今年の世界選手権銅メダリストのアダム・シャオイムファ（フランス）は今季のフリーを力強く演じきった。

　元世界王者のステファン・ランビエル氏、１８年平昌五輪銅メダリストのハビエル・フェルナンデスも熟練の表現でファンを魅了した。

　公演には歌手の西川貴教、安田レイ、俳優で歌手の城田優も出演。スケーターとのコラボレーションで、銀盤に夢の空間を作り出した。