若隆景が十両優勝 右膝手術から復活し、来場所幕内復帰へ「また幕内で自分らしい相撲を」
「大相撲夏場所・千秋楽」(26日、両国国技館)
14日目まで13勝1敗で首位の十両若隆景(荒汐)が、対馬洋(境川)を下して14勝1敗で優勝を決めた。立ち合い左に変化して、大きく泳いでから向き直った対馬洋を押し出した。
若隆景は「取りあえずホッとしています」と安堵(あんど)の表情を見せ、「しっかり15日間、集中を切らさず相撲を取れた」ことを良かった点に挙げた。
「先場所は後半崩れたので、今場所は最後までしっかり相撲を取れるようにと思って、場所前に稽古したので、いい結果が出て良かったなと安心しています。稽古量も先場所と比べたら多くて」と、初日から7連勝したものの、8日目からは2勝6敗だった春場所の反省を踏まえていたことを説明。
来場所は幕内復帰が確実で「楽しみですね」と笑みをのぞかせ、「これからもっと稽古して、また幕内で相撲が取れるようにやっていきたい。体も少しずつ良くなってきていると思うので、もっともっと稽古して、また幕内で自分らしい下からの相撲を取れたらいいなと思います」と抱負を述べていた。
若隆景は昨年春場所13日目の小結琴ノ若(現大関琴桜)戦で右膝を負傷。「右前十字靱帯(じんたい)損傷、右外側半月板損傷」と診断され、同4月上旬に靱帯の再建手術を受けた。昨年九州場所で復帰したが、番付は幕下まで下がり、今年の春場所で十両に上がっていた。