横審 2場所連続休場の照ノ富士は秋場所まで静観「次の東京場所までということは明示した」秋以降は「いろいろ判断していくのは照ノ富士関」
日本相撲協会の諮問機関、横綱審議委員会(横審)の定例会合が27日、東京・両国国技館で開かれた。腰などのケガのため2場所連続で途中休場した横綱照ノ富士(伊勢ケ浜)について、山内昌之委員長(東大名誉教授)は9月の秋場所までは横審として静観する方針であることを明かした。
今場所の休場に「残念だったことは事実」と感想を述べたうえで「場所に少しでも出ようとした敢闘精神、責任感の表れは評価できる」と言及。4場所連続と3場所連続、2度の長期休場明けの優勝があることも受け「名古屋場所、あるいは次の秋の東京場所までケガの回復過程や復帰についての責任感を見ようではないかという話題になった」と見守る構えを示した。
横審として、現段階では「激励、注意、引退勧告というようなことには到底当てはまるものではない」と、決議には至らない認識であると説明。そのうえで「次の東京場所までということまで一応、私たちとしては明示しましたので、その後に関してはまた一つの道筋が見えてくるのではないか」と話し「どういう風になるかでいろいろ判断していくのは、横綱として責任感を持っている照ノ富士関自身。私の発言はここで止めておきたい」と秋場所までの結果次第で進退問題が浮上する可能性を暗に示した。