大の里史上最速Vから一夜明け 次なる目標はハイレベルV! 師匠辛口ゲキ「12勝はもう優勝じゃない」

 大相撲夏場所で初優勝した小結大の里(23)=二所ノ関=が千秋楽から一夜明けた27日、茨城県阿見町の部屋で会見に臨んだ。初土俵から所要7場所目という史上最速V記録更新を喜び、全勝などハイレベルな優勝を新たな目標の一つに設定。来場所以降の大関とりを見据え、活躍を続けることを誓った。

 歴史的快挙の次に求めるのは、誰もが納得するレベルの星数だ。歓喜から一夜、しばしば笑顔ものぞかせていた大の里が、次にクリアすべきハードルを口にした。

 「親方から『12勝はもう優勝じゃない』っていう言葉をもらったので、次は13勝2敗、14勝1敗、全勝優勝できるように、さらにレベルアップして頑張りたい」

 初土俵から所要7場所目の優勝は史上最速。「記録を聞いて、すごくうれしかった」と喜びはあった。新三役の優勝も67年ぶり。ただ、成績は12勝3敗。師匠の二所ノ関親方(元横綱稀勢の里)からの“ハイレベルV指令”とも言える辛口のゲキに、目指すべきラインをしっかりと定めた。

 その意識が大関とりにもプラスにつながる。昇進目安とされるのは三役として3場所合計33勝以上だが、過去には栃ノ心ら平幕を起点とした3場所での昇進もあった。7月の名古屋場所で高水準の成績を残せば、一気に昇進の機運が高まる可能性はある。「三役なので数字的な面が大事になってくる。今回の12勝という成績を無駄にすることなく。来場所大事になってくるので」と継続の重要性は認識している。

 初優勝すらスタートライン。喜びに浸るのはひとときでいい。「もちろん優勝はうれしいけど、最終的な目標はここじゃない。上へ上へと駆け上がりたい」と大の里。快進撃を続ければ、大銀杏(おおいちょう)を結えない“ちょんまげ大関”の誕生も見えてくる。

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