広島が悲願のBリーグ制覇「勝ちじゃけぇ!」ワイルドカードから下克上 昨季王者の琉球撃破 引退の朝山主将「夢のよう」と涙
「Bリーグ・チャンピオンシップ・決勝・第3戦、広島65-50琉球」(28日、横浜アリーナ)
2戦先勝方式の最終戦が行われ、広島が昨年王者の琉球を65-50で撃破した。ワイルドカードから三遠、名古屋Dと破り続けてファイナルまで進んだ“下克上V”。広島のカイル・ミリングHCは「勝ちじゃけぇ!」と絶叫し、「われわれの強みはディフェンス。それ以上にチームスピリットが最大の強みだと信じていた。素晴らしいゲームができた」と大きくうなずいた。
第1クオーター(Q)は、ほぼ互角。ゲームは第2Qから動いた。広島の上沢俊喜、ケリー・ブラックシアー・ジュニア、ニック・メイヨの3人が連続で3点シュートを沈めて流れをつかむと、35-29と前半をリードして終えた。
琉球の岸本隆一、松脇圭志らの得点で一時は差を縮められたが、広島が武器とするスイッチディフェンスが機能し、最後は15点差で決着。MVPには、高確率で3点シュートを沈めた山崎稜が選ばれた。
今季限りで引退する42歳の朝山正悟主将は、場内インタビューで目に涙をためて歓喜。「もう何も言うことないですね。本当に夢のよう。コートには立つことはなかったけど、みんなと同じように戦ったことは胸を張れる。こんな終わり方はないと思っています。最後の最後までバスケができたことがうれしい」と感極まった。