高橋藍 サントリー移籍で年俸“家2軒分”億超えか「バレーを夢のあるスポーツに」 クラブ&代表で世界一宣言
バレーボール男子日本代表で、イタリア1部リーグ・セリエAから国内電撃参戦を決めた高橋藍(22)が28日、都内で今秋から新設されるSVリーグの男子サントリーへの入団会見を行った。日体大在学時から海外でプレーしており、国内リーグは初の“逆輸入”。会見では単年契約で、年俸は「家2つ」と明かされ、移籍決断の経緯や、パリ五輪、24-25年シーズンへの意気込みを語った。
バレーボール男子人気沸騰の立役者に破格の待遇だ。高橋はなじみのある「12」のユニホームに袖を通し、さわやかな笑顔で登場。注目の年俸について、同席した栗原圭介GMは「非公表とさせていただくが、バレーボール選手という職業に夢を持ってもらえるオファー。東京では難しいかもしれないが、お家が2つ買える(ぐらい)」と明言。「他のプロスポーツに引けをとらない」と付け加えたことから、“億超え”と予想される。
日体大在学時からイタリアに渡り、3シーズンセリエAでプレー。昨季はモンツァで主力として準優勝に貢献しただけに、海外残留かと思われたが突然の国内参戦となった。
決断の理由について高橋は「新たな環境に身を置き、さらに進化するための挑戦」と説明。ポーランドやトルコリーグも検討したものの、「世界一を目指しているクラブであることが重要」と軸を置き、昨季のVリーグ王者で、世界クラブ選手権で銅メダルを獲得した強豪・サントリーに移籍することを決めた。
また、今秋に新設されるSVリーグは、外国人選手枠が拡大され、海外からトップ選手が集まりやすい環境になる。従来よりハイレベルなリーグになることも国内参戦の決め手となった。
1972年ミュンヘン五輪以来、52年ぶりのメダル獲得が懸かる今夏のパリ五輪。高橋は「バレーボールを夢のあるスポーツにしていきたい。サントリーに受け継がれている『やってみなはれ』の精神で、クラブでも代表でも世界一を目指します」と力強く宣言した。日本バレーボール男子の“顔”として、新天地でさらなる活躍を目指す。