広島ドラフラ 急成長の理由 NOVA傘下入りが転機 資金力得て19年から補強、20年1部昇格、昨季CS初進出
「Bリーグ・チャンピオンシップ・決勝・第3戦、広島65-50琉球」(28日、横浜アリーナ)
悲願達成!!下克上で勝ちじゃけぇ~~!!2戦先勝方式の決勝第3戦が行われ、1勝1敗で迎えた広島(ワイルドカード)が、連覇を目指す琉球(西地区2位)を65-50で下し、クラブ創設10季目にしてBリーグ初優勝を果たした。2部に在籍したクラブとしても初制覇となった。今季限りで現役を引退するミスタードラゴンフライズ・朝山正悟(42)とともに頂点へ上り詰めた。
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2013年設立の広島は、16年のBリーグ開幕時は2部からのスタートだった。転機は18年12月に英会話のNOVAホールディングスの傘下に入ったことで、翌シーズンから資金力を生かして補強を進め、20年に1部昇格。昨季はCSに初進出し、浦伸嘉社長は「加速度的に成長のスピードが上がっている」と話す。
広島カープとJ1サンフレッチェ広島がある地元では、プロスポーツとしては「後発」だ。ただ、成績の向上とともに認知度も上がり、レギュラーシーズン平均入場者数は昨季の3335人から今季は4618人へと増加。ファン獲得策では、カープとも連携し、コラボグッズの製作やカープのファンクラブ会員への来場呼びかけなど、あの手この手を駆使した。
Bリーグでは、島根や群馬など資金力のある企業の経営参画で急成長するクラブが相次いでおり、広島の優勝は象徴的だ。「東京に本社がある会社と広島の地域の力が、本当にかみ合ってきた」と浦社長。さらなるリーグの活性化につながる初制覇だった。