勢力図変わるBリーグ東高西低崩れた 決勝初の西日本勢対決 かつて2部の広島初V
「Bリーグ・チャンピオンシップ・決勝・第3戦、広島65-50琉球」(28日、横浜アリーナ)
2戦先勝方式の決勝第3戦が行われ、1勝1敗で迎えた広島(ワイルドカード)が、連覇を目指す琉球(西地区2位)を65-50で下し、クラブ創設10季目にしてBリーグ初優勝を果たした。2部に在籍したクラブとしても初制覇。
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2016年にスタートしたBリーグはシーズンを重ね、勢力図も変化した。21~22年シーズンまで優勝を経験したクラブは宇都宮、A東京、千葉Jと全て関東勢だったが、22~23年に琉球が西日本勢として初めてリーグ制覇。今季の決勝は初の西日本勢対決となった。
18年にNOVAホールディングスの傘下に入って台頭した広島のように、Bリーグでは資金力のある企業が経営に参画する例が相次ぐ。各地に力のあるクラブが出現し、従来の「東高西低」の構図は崩れた。
今回のCSは各地区の地区王者が1チームも決勝に進めなかった。8季目で初のケースで、クラブ間の実力拮抗(きっこう)も印象付けた。島田慎二チェアマンは「いろんなチームにチャンスが訪れる状況は歓迎すべきこと。(今回の決勝は)大きなのろしを上げた象徴的なカードになった」としている。