創設10季目 Bリーグ広島が悲願達成“下克上V” 今季限り引退の朝山絶叫「本当に最高のチームです!!」

 Bリーグで初優勝し、喜ぶ広島の選手たち
 トロフィーを手に笑顔の広島・朝山
 琉球戦で声援を送る広島ファン。手前中央は中村
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 「Bリーグ・チャンピオンシップ・決勝・第3戦、広島65-50琉球」(28日、横浜アリーナ)

 悲願達成!!下克上で勝ちじゃけぇ~~!!2戦先勝方式の決勝第3戦が行われ、1勝1敗で迎えた広島(ワイルドカード)が、連覇を目指す琉球(西地区2位)を65-50で下し、クラブ創設10季目にしてBリーグ初優勝を果たした。2部に在籍したクラブとしても初制覇となった。今季限りで現役を引退するミスタードラゴンフライズ・朝山正悟(42)とともに頂点へ上り詰めた。

 笑顔、涙、ガッツポーズ、そして熱き抱擁-。広島が一丸で歓喜の瞬間を迎えた。クラブ創設10季目での悲願。今季限りで現役を引退するミスタードラゴンフライズ・朝山は「クラブに携わってきた全ての方のいろんな思いがつながって今日があると思う。広島は本当に最高のチームです!皆さんの声援が最高の力となりました。ありがとうございました!」とアリーナの中心で声を張り上げた。

 運命の一戦でも“らしさ”が詰まっていた。第2戦と同様、試合開始から果敢に攻めると、第1クオーターはMVPに輝いた山崎、中村、船生が3Pシュートを決めて勢いに乗った。チームをけん引した23歳の若き司令塔・中村は「本当に最高。挑戦者の気持ちでとにかく楽しんでやろうと思っていた」と胸を張った。

 序盤でリズムをつかむと、持ち味である堅守もさく裂。外国人選手も含めて個々が連動し、体を張って相手を50点に封じた。「私たちの強みはディフェンス。そこはシーズンを通してみんなが努力してきた。ここまで信じてついてきてくれた選手には本当に感謝したい」とミリングHC(ヘッドコーチ)。最終的にこの試合では琉球に一度もリードを許さなかった。

 今季は西地区3位からワイルドカードでCSに出場し、三遠、名古屋を撃破。ファイナルでも初戦で敗れて王手をかけられながらも、そこからの2連勝で頂点に立った。逆境に強い広島は最高峰の舞台でも健在だった。

 そんなクラブの柱は主将でもある朝山だ。15年から加入すると、チームの顔として奮闘。一時は選手兼任HCも務めてチームを支え、地元テレビ局の番組ではコメンテーターを務めるなどしてクラブの知名度アップに尽力してきた。

 朝山は今季限りでコートを去る。現役最後の試合で日本一達成。このファイナル3戦で出場機会はなかったが、ベンチ最前線で声をからし、「何も言うことはないです。夢のよう。この景色を見させていただいて、僕自身これ以上の終わり方はないと思う」と笑顔だった。横浜の地でつかんだ栄冠。チーム一丸で戦い、ミスタードラゴンフライズに最高の花道を用意した。

 ◇広島カープ・新井貴浩監督「おめでとうございます。第4クオーターを見ていました。朝山選手のインタビューも見させてもらい、感動しました。私たちカープも頑張ります」

 ◇岸田文雄首相(自身の公式Xで)「すごい、やりました!ドラフラ初優勝です、本当におめでとうございます!」

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