生田目(なばため)が新十両 当面は本名継続も「夢は親方のしこ名の雅山を継ぎたい」

 新十両昇進が決まり、ガッツポーズする生田目
 新十両昇進が決まり、師匠の二子山親方(右)と握手する生田目
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 日本相撲協会は29日、大相撲名古屋場所(7月14日初日、ドルフィンズアリーナ)の番付編成会議を開き、生田目(なばため=二子山)と嘉陽(二所ノ関)の新十両昇進、藤青雲(藤島)の再十両を決めた。

 生田目は2020年初場所で初土俵。約4年半で関取の座をつかみ「早かったなと。あっという間でした。プロに入って体作りとか稽古とか、自分との戦いなので、いろいろ考えさせられた4年半でした」と歩みを振り返った。

 春場所では勝てば新十両の可能性もあった7番相撲で敗れたが、夏場所は同じ状況で勝って5勝2敗とし、見事に雪辱。「先場所の悔しい思いがあったけど、緊張すると力が出ない。いつもよりリラックスして臨んだ。最近で一番いい相撲だった」と教訓を生かした。

 栃木県出身の22歳。「小さい時にやんちゃだった」ため、中学、高校の6年間は施設で生活した。家族と離れ「お母さんの大切さに気付いて、恩返しなきゃとなった」という。夏場所の千秋楽は、母が初めて観戦した目の前で勝利。「思い出の一番になって、すごく幸せ。入門してからも変わらず、ずっとたくさんお世話になった。恩返ししていきたい」と、さらなる親孝行への思いも新たにした。

 得意は突き押し。矢板高時代は全国的には無名だったが、師匠の二子山親方(元大関雅山)は「実績はなかったけど、絶対に上がると思ってスカウトした。わからないことがあれば聞いてくる。向上心もすごく高い」とまな弟子を評価。「名前もない人間が上がるっていうのは、いろんな意味で部屋も希望を持てたと思う」と他の力士への好影響にも言及した。

 関取昇進を機にしこ名を変える力士も多い中、生田目は「自分のしこ名を育ててきた。本名ですけど、このままいけるところまでいきたい」と当面は変更せず。ただ「いつかは変えたい」と明かし「夢は親方のしこ名の雅山を継ぎたい。継げるような力士になるまでは変えない。親方には言ってないですけど。恥ずかしくて言えないです」と大きな目標を口にした。

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